個人的には、
・1997〜1998年に掛けてスティーズ・ジョブズ氏が戻って、それまで複数メーカー(パイオニアもその一つでしたね)あったMac互換機を停止
・2001年というとウォークマンと競合するiPodが発売された年(iPod miniが出た辺りに「Good Bye MD」なんて煽った事ありましたね)
・そしてMacOSX自体が何よりまだまだ10.1の段階で未完成
という経緯を考えると、にわかには信じがたいのですが、林さんの記事となると俄然信ぴょう性が増してきて、興味深いです。
Appleの「Mac OS」をソニーの「VAIO」に搭載する計画をスティーブ・ジョブズが持っていたことが明らかに
Appleの前CEOであるスティーブ・ジョブズ氏は、ソニーの共同経営者である盛田昭夫とビジネス以上の関係があったことから、Appleとソニーは密接な関係にありました。そんな2社の間で、「Mac OSで動作するVAIO」の計画があった経緯が、20年にわたってAppleの取材を行う林信行氏によって語られています。
以前からAppleとソニーは密接な関係にあり、例えば、QuickTimeチームはソニーのATRACオーディオファイルフォーマットの開発を援助しており、QuickTimeの元設計者はソニーのサイバーショットのプロジェクトに直接参加したことや、AppleがPowerBookの発売を10年早めるため設計をソニーに委任していた、といった経緯があります。
ソニーの元社長である安藤国威氏は、「2001年の冬季休暇の時に、ハワイでゴルフのラウンドを回り終わったところをスティーブ・ジョブズと幹部たちが、Mac OSで動作するVAIOを持って私たちを待っていました」と言っています。2001年はOS Xが発売された年であることから、安藤氏は「インテル版のMac OS Xの元となったのではないか」と推測しています。
しかし、VAIOはWindowsベースのノートPCとして最適化を完了して販売を開始しており、知名度を得ていたところでした。ソニーにとってはタイミングが悪く、VAIOチームのほとんどが反対したため、ジョブズ氏のMac OS互換のVAIOを実現する交渉計画は最終的に実現に至ることはなかったとのことです。
(GIGAZINEより)